小姑は彼氏募集中です
命の母ホワイト、効くけど翌日めちゃくちゃお腹壊す。便秘の方はどうなるか知らんのですが、PMSでお困りの方は一度お試しあれ。おれは婦人科に行く
クソやば小姑のお話です。
今まで婚約してきた中で、小姑がこんなにアッピルしてくるご家庭はなかった。
だいたいはファンキーなお姑さん(仮)ばかりだった。
嫁修行させてあげるから静岡にあるお家3棟をお掃除してきなさいとか、朝の7時にボタン電池買ってきてって電話かけてきたりとか。
高卒なのにお魚キレイに食べられるのね~とか。
「嫌です」「無理です」「大卒なのにお食事マナーもなってないんですね、お里が知りたいです」
でなんとかなっていたので、性根は悪い人じゃなかったと思う。
私だって嫁姑バトルがしたい訳じゃない。
仲良くしたいと最初は思っていた。誰だってそうだと思う。
小姑は本当にアレすぎてアレである。
行かず後家だから、私の気持ちがわからないのかもしれない。そう思わないと未確認生物並に行動が意味不明なのである。
サクッとご紹介しよう。
彼女は身長は150cm代前半で、私は160cmなのだがヒールを履くのでまず目線が合わない。
ぺたんこの靴で出向いたこともあったが、やっぱり目線が合わない。私はメデューサではないので目を見ても石にはならない。だけど目を見てくれないのである。
目線が合わないのに、発言が上から目線なのだ。
弟嫁だからかと思ったが私たちは他人だ。
失礼な人だなぁ、といった第一印象だった。
何かにつけ「お金は私が払うから」と仰る。
押し付けがましいなぁ、と思った。
我が家のルールは「口を出すならお金出す」であるが
彼女はお金を出す前提で口を出している。
もしかしたら、以前お金に苦しい生活をされていたのかもしれない。
彼女にご馳走されるご飯は本当に味がしない。
私しか家にいない時間に、知らないおじさんがやってきた。私の個人情報は小姑に聞いたという。
すぐゲロるおじさんで良かった。
通報されたくなければ今すぐ帰れと伝えたらすたこら去っていった。
小姑の職場は、某NTTコミュニケーションズである。
個人情報云々の時代にこいつは何がしたいんだろう。
とりあえず小姑に釘を刺してみることにした。
「悪い人じゃないから」
悪い人じゃないから、私だけが家にいる時間におじさんを向かわせたとのことである。行かず後家にもほどがある。
なぜ怒っているか理解できないようだった。
とりあえず縦に長い人にキレておいた。
縦に長い人は「俺を巻き込まないでよ」と言い放った。お前と結婚して巻き込まれたのは私だ。お前がケツを拭け。
1ヶ月も経たずに小姑がまた上京してきた。
私に謝罪したいという。
なんで怒ってるかわかんないけど、私がとんでもなく怒っているから謝りたいということだ。
謝罪するならするで日程をすり合わせれば良いものを、突発的にやってきた。
当然こちらにも仕事がある。彼女のために休む義理もない。
彼女は仕事が終わるまで待つから、と言った。
仕事が終わるまで待つから、新宿に来て欲しいと。
何故、謝罪される側が退勤後にご足労しなければならないのだろう。お断りさせて頂いた。
めちゃくちゃキレていた。だから何故あなたが怒るのだ。
数千円ごときで弟夫婦を振り回したい彼女の願望は、私が嫁である以上叶わないと思う。
ある日、縦に長い人は実家に置いてある服たちを送ってもらうよう小姑に頼んだらしい。
これは初夏だったように思う。
Tシャツ数枚を着回していて、可哀想に思ってたまに服を買ってあげた。
秋の終わり、彼は肌寒い日にありったけの服を着込んでいた。リサイクルショップでカーディガンを買ってきた。暖かそうだった。
一年が終わろうとする頃、小さな箱が届いた。
小姑からである。
「服送ってって頼んだんだ~」
絶対にその小さい箱に服は入ってないと思うが…
開けると、乾麺のうどん、レトルトパウチの豚丼、QUOカード500円分、そしてパーカー1枚だった。
食べ物は期限がぎりぎりで、服を送ってと頼んだのにパーカー1枚。謎のQUOカード。
私宛のメッセージは「まだ怒ってるの?」だった。
そっと小姑もLINEブロックした。
お願いだから早く嫁に行ってほしい。
そして私と関わらないでほしい。
ノブレス・オブリージュは無駄に終わった。